もともとは大手の引越し業者に数えられていたクロネコヤマトグループの引越し部門「ヤマトホームコンビニエンス」ですが、2018年に法人向け引っ越しでの不祥事が発覚して営業停止になってしまっていたのは記憶に新しいですね!
そんなヤマトも2019年9月から少しずつですが引越し事業を再開しはじめ、2020年2月には対応エリア拡大もしています。 サービス内容を改め、いまのところは家財量が少ない単身引っ越し向けの新プラン「わたしの引越」のみの提供ですが、今後順次サービス拡大していくのでしょう。
もともと日通と並んで専用ボックスを使った「単身パック」で有名だったヤマトですから、2020年の引っ越しシーズンが始まる前に単身パックが復活しただけでも朗報ですね!!
それでは、営業再開したヤマトの単身パックはどのように変わったのでしょうか?
そしてなにより、単身パックはやっぱり安さが大事ですよね! 現在、ヤマトでお得に引っ越すことはできるのでしょうか?
気になる現状を見ていきましょう!
目次
1. ヤマトの単身パックは安くて便利!! でも対応エリアが…
復活当初は非常に限られたエリア内でのサービスしか対応していなかったヤマトですが、2020年の2月現在ではいくらかエリア拡大したので利用できる場面は増えてきています。
利用できるプランはまだ「わたしの引越」という単身パックのみですが、単身パックは荷物の少ない単身者にとっては安いし楽だし非常に嬉しいサービスです。 さて、現在はどのようなプランになっているのでしょうか? まずはその特徴をまとめておきましょう!
- 同一市内なら17,000円から! 長距離も安くてお得な料金設定
- ボックスのサイズは104 × 104 × 170 cm。日通の「単身パックL」と同程度
- ヤマトが展開している「らくらく家財宅急便」や「宅急便」と組み合わせれば幅広い対応ができる
- 2020年2月現在だと対象エリアが限られている
専用ボックスを使った単身パックですので大きな荷物は運べず、運べる量にも限りがあるのは日通や佐川の単身パックと同様です。 しかし運送業界で有名なヤマトですから、「ちょっと積み切らなかったダンボールを宅急便で送る」「『らくらく家財宅急便』を使ってベッドだけ別で送る」といったあわせ技を使うことが可能で、非常に柔軟な対応ができる強みがあります。
料金もかなりお得で、だいたい日通の「単身パックL」と同程度の相場でした。 日通もヤマトも非常にお得な料金設定であることは間違いありません。
そうは言っても、ヤマトの大きな問題点は、いまのところまだ対象エリアが限られているため、旧住所・新住所ともに対象エリア内でないとそもそも利用できないことです。 それについては対象エリアの拡大を祈るほかありませんので、現状は「利用できる条件ならなら検討する」しかありませんね。
2. ヤマトの単身パックの特徴
ヤマトの単身パック「わたしの引越」は、Webかんたん申し込み・シンプルな料金プラン・確かな作業品質を掲げており、以前の業務改善命令を受けてか非常にわかりやすいプランとなっています。
荷物を運ぶ専用ボックスのサイズは104 × 104 × 170 cmで、日通の「単身パックL」とほぼ同程度の大きさです。専用ボックスは2つまで利用することが可能です。
↑ ヤマトの公式ホームページより。 「わたしの引越」で利用できる専用ボックス
① ボックスの大きさ・積み込める荷物量
「専用ボックスにどのくらいの荷物が積み込めるのか?」がまずいちばんに気になりますよね! 以下の例はヤマトじゃなくて日通の「単身パックL」の例なのですが、ボックスサイズがほぼ同じなので参考になるでしょう。
↑ 『日通』公式ホームページより
こちらの例では、以下のものが収められています。
- 2ドア冷蔵庫
- 4kg洗濯機
- 20インチTV
- テレビ台(小)
- 電子レンジ
- 掃除機
- 3段カラーボックス
- 衣装ケース × 3
- 姿見
- 布団一式
- ダンボール(Mサイズ) × 5
見ての通り、そこそこの荷物が入りますね!荷物少なめの単身者でしたらこれだけですべて収まるかと思います。もしこれを2つ利用したとすれば、結構な荷物を運べますね!!
② 対応エリア
ヤマトの場合、現状1番の問題は対応エリアです。自分の住んでいるエリア、引っ越し先のエリアが両方とも対応エリアに含まれていなければそもそもヤマトを利用することすらできません。
対応エリアは順次拡大予定とのことで、2020年2月10日に対応エリアが広がっています。ですので現状の対応エリアはヤマトのホームページより、以下のページを確認ください!
3. ヤマトの単身パックの料金
ヤマトの単身パックは非常に分かりやすい明瞭料金となっており、サイトの入力欄に旧住所と新住所の郵便番号を打ち込むだけで1ボックスあたりの基本料金が確認できるようになっています。
上のフォームを用いて代表的な例をいくつか検索してみましたので、まとめておきましょう。
- 新宿 – 新宿 (同じ区内) : 17,000円
- 新宿 – 銀座 (10km未満) : 20,000円
- 新宿 – さいたま市 (約30km) : 21,000円
- 新宿 – 横浜市 (約50km) : 21,000円
- 新宿 – 高崎市 (約100km) : 22,000円
- 新宿 – 仙台市 (約300km) : 26,000円
- 新宿 – 名古屋市 (約300km) : 26,000円
- 新宿 – 大阪市 (約500km) : 28,000円
- 新宿 – 福岡市 (約1,000km) : 36,000円
- 新宿 – 札幌市 (約1,000km) : 38,000円
一覧にするとこの通り安さがよくわかりますね! 100km未満なら25,000円でお釣りがくるくらいです。
ただし、上の表は基本料金ですので、繁忙期や土日祝日などは割増料金が追加でかかります。 これらの割増料金もホームページ上で簡単に確認できるようになっています!
↑ ヤマト「わたしの引越」ホームページより。割増料金の一覧表
その他、もし洗濯機や証明の設置などをお願いすればオプション費用がかかります。
↑ ヤマト公式ホームページより。オプション費用の一覧表
これ以上には割増はありませんので、安心して使えるわかりやすいプランですね! これでしたら電話や訪問見積もりがなくても安心してWeb申し込みが可能です。
日通の単身パックと比較しても同程度の料金設定となっており、単身パックを使わない普通の引っ越しと比べると非常に安いと言えますね!!
4. まとめ
営業停止から復活したヤマトの単身パックについて見ていきました!今回のポイントをおさらいしておきましょう!
- 同一市内なら17,000円から! 長距離も安くてお得な料金設定
- ボックスのサイズは104 × 104 × 170 cm。日通の「単身パックL」と同程度
- ヤマトが展開している「らくらく家財宅急便」や「宅急便」と組み合わせれば幅広い対応ができる
- 2020年2月現在だと対象エリアが限られている
この通り、特に1ボックスに荷物が収まりそうなら非常に魅力的なプランです。 日通の単身パックとともに、単身引っ越しならぜひ検討したい選択肢のひとつでしょう!
しかしながら、単身引っ越しを安くできる選択肢は他にも色々あります。 近距離・単身に強い『赤帽』の利用や、安さが自慢の中小引越し業者の利用、あるいは宅配便の方が安く上がる場合なんかもあります。 単身パックだけで言ったって西濃運輸やプロスタッフなんかも特徴のあるプランを展開しています。
そのため私がオススメしたいのはヤマトや日通の単身パック料金を基準としてその他の選択肢を考えることです! 日通と同じくヤマトの単身パックなら料金がどのくらいなのかネットですぐ調べられますので、これと『赤帽』を比較したり、一括見積りをして最安値と比べてみたりするのが1番よいのかと思います。
色々な選択肢を検討して、ぜひ安くてスムーズな引っ越しを実現してください!
それでは以上です! あなたの引っ越しがよりお得に、スムーズに終わり、気持ちの良い新生活を始められることを願っております!!
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