引越しをするとやるべき手続きが山ほどあって大変ですよね…
車を持っているのなら、車関係の手続きも忘れてはいけません。
「免許証の住所って実家のままでも問題ない?」
「他県に引っ越したらナンバープレートって変えなきゃいけないの?」
今回は引越しをした際の車にまつわる手続きについてまとめていきます。
「必ずやらなきゃダメなの?」「手続きはどこに行けばいい?」「いつまでにやるの? 」
一通りの疑問を解決し、やるべきことを理解してスムーズに手続きできるようにしていきましょう!
目次
1. 車を持っているのなら手続きは必須
引越しをしたら車検証や車庫証明の手続きは必ず行わなければなりません。確かに、明らかに引越し前のナンバープレートをそのまま使っているような車を街で見かけることがありますが、手続きを行わないまま自動車を運転していると、場合によっては高額な罰金を支払うことになってしまいますので、必ず手続きをするようにしましょう。
引越し時に必要な手続きは以下の通りです。
- 運転免許証の住所変更
- 車庫証明 (自動車保管場所証明書) の申請
- 車検証の住所変更
- ナンバープレートの付け替え (※管轄の陸運支局が変わる場合のみ)
- 自動車税納付通知書の送付先変更
- 自賠責保険の住所変更
手続きは基本的に管轄の陸運支局と警察署の2箇所で行います。費用は全部で5,000~6,000円程度です(ナンバープレートを希望ナンバーにする場合を除く)。
どの手続きも忘れてしまうと事故などを起こしてしまった際に非常に不利な状況になってしまいますので、期限内に必ず手続きをするようにしましょう!
2. スムーズに手続きするためのチェックポイント
それでは続いて、手続きをスムーズに進めるためのポイントを確認しておきましょう! スムーズな手続きのためには、まとめてやれる手続きはまとめて行い、忘れ物や抜け漏れなく手続きを終えることが大切です。
主な手続きに関しては前述の通り、陸運支局で行うものと警察署で行うものがあります。免許証と車庫証明は警察署、車検証とナンバープレートの付け替え・自動車税の手続きは陸運支局で行います。
車検証の手続きをするには車庫証明書が必要となりますので、先に警察署の手続きを済ませてしまった方がスムーズに手続きを行うことができます。また、免許証の住所変更の際に住民票があるとスムーズですので、これらの手続きの前に役所手続きを済ませておいて、その際に住民票の発行もしておくとよいでしょう。
自賠責の手続きは電話やインターネットから自宅で行うことができますので、空いたタイミングでやってしまいましょう。
なお、一部の手続きは引越し後15日以内に届け出ることが義務付けられています。他の手続きも後に回すと面倒になってしまいますので、一通りの手続きを15日以内にやってしまうようにしましょう。
[チェックポイント]
- 手続きの場所
- 免許証・車庫証明 → 警察署
- 車検証・ナンバープレート・自動車税 → 陸運支局
- 自賠責 → 電話やインターネット
- 段取り
- 役所手続き → 警察署 → 陸運支局
- 期限
- 引越し後15日以内に行うこと
3. 手続きはいつ・どこで・どうやるの? 必要なものは?
続いて、それぞれの手続きの仕方や持ち物などについて、それぞれまとめていきましょう。
① 免許証の住所変更
運転免許証の手続きは、管轄の警察署または運転免許センターで行うことができます。手数料などはかかりません。
期限については法律上「速やかに」としか定められていないのですが、届け出をしなかった場合2万円以下の罰金が定められています。実際に罰金が科されるケースは稀なのですが、住所変更をしていなかったことが発覚した際に「悪質である」と判断された場合は罰金となる場合もあります。免許証は身分証としても便利ですので早く手続きしておいて損はしません。他の手続きと一緒に15日以内に行うようにしましょう。
手続きの際に必要となるのは、本人による申請ならば免許証と住所確認ができる書類(住民票が一般的)と印鑑のみで大丈夫です。
手続き自体はとても簡単で、窓口で「運転免許証記載事項変更届」という書類を記載して提出するだけです。手続きは警察署なら手続きにさほど時間もかからず、10~15分程度です。免許センターの場合は混雑状況によっては1時間以上待たされるケースもあるので注意が必要です。
[運転免許証の住所変更]
-
- 場所 : 管轄の警察署または運転免許センター
- 費用 : 無料
- 期限 : 速やかに (15日以内くらいが望ましい)
- 必要なもの :
- 運転免許証
- 新住所が確認できる書類等 (住民票が一般的。公共料金のお知らせなどの郵便物などでもOK)
- ※ 住民票はマイナンバーの記載がないものに限る。また、提出は必要なく提示のみ
- 印鑑
なお、どうしても時間が取れないときは、代理人による申請も認められています。自治体によって代理人申請の条件や必要なものが違いますので、代理人申請を利用する場合は事前に確認しておきましょう。
② 車庫証明 (自動車保管場所証明書) の申請
自動車保管場所証明書、俗に言う車庫証明ですが、申請は管轄の警察署で行うことができます。期限は引越しから15日以内と定められています。車庫証明をとらないと車検証の手続きができませんので、なるべく早く手続きしてしまうようにしましょう!
手続きの際は申請手数料と交付手数料がかかります。金額は地域によって若干の違いがありますが、全部で2,500円〜3,000円程度です。申請に行く際は忘れずに用意しておきましょう。
◎ 車庫証明の申請時の必要書類等
車庫証明を取る際には申請の際に必要な書類がいくつかあります。申請時に必要な書類は自分の土地を駐車場として利用する場合と月極め駐車場等を利用する場合で異なりますので注意しましょう。
- [必ず必要な書類]
- 自動車保管場所証明申請書 (2部) : 警察署の窓口からWebサイトから入手
- 保管場所標章交付申請書 (2部) : 警察署の窓口からWebサイトから入手
- 保管場所の所在図・配置図 : 警察署の窓口からWebサイトから入手
- [自分の土地に駐車する場合に必要な書類]
- 保管場所使用権原疎明書面 : 警察署の窓口からWebサイトから入手
- [月極め駐車場などを利用する場合に必要な書類]
- 保管場所使用承諾証明書 : 警察署の窓口からWebサイトから入手して貸主に記入してもらう
- または 駐車場の賃貸契約書のコピー
- [その他に必要なもの]
- 収入印紙 : 手数料として窓口で購入する
- 印鑑
警察署の窓口で申請用紙はもらえるので現地で書いてもOKですが、記入するのに少し時間がかかりますし、必要な内容が警察署だと確認しにくい場合もあります。書類は警察署のWebサイトからダウンロードすることもできますので、ダウンロードして印刷し、事前に書いて持っていく方がオススメです。もし警察署内で記入する場合は、必要事項を確認するために車検証を持って行っておくのがオススメです!
なお、車庫証明は申請してから発行されるまでに数日かかる場合もありますので、早めに取りかかっておきましょう!
[車庫証明の申請]
-
- 場所 : 管轄の警察署
- 費用 : 2,500〜3,000円程度 (地域によって異なる)
- 期限 : 引越し後15日以内
- 必要なもの :
- 自動車保管場所証明申請書 (2部)
- 保管場所標章交付申請書 (2部)
- 保管場所の所在図・配置図
- 保管場所使用権原疎明書面 (自分の土地を駐車場として利用する場合)
- 保管場所使用承諾証明書 または 駐車場の賃貸契約書のコピー (月極め駐車場などを利用する場合)
- 印鑑
- 収入印紙
- 注意点 : 申請から発行まで数日かかる場合もある
③ 車検証の住所変更・ナンバープレートの付け替え
車庫証明が交付されたら、車検証の住所変更手続きをしに管轄の陸運支局行きましょう。期限は引越しから15日以内と法律で定められていますので、早めに行くようにしましょう。
なお、車検証の住所変更手続きをしないと万一事故を起こしてしまった場合に保険が下りない場合もあります。また、毎年5月ごろに郵送される自動車税納付通知書が引越し前の住所に送られてしまいます。通知書が手元に届かず、うっかりして自動車税を払わないでいると懲罰金が科せられてしまいます。このように不利益が多くなってしまいますので、面倒ですが必ず手続きをするようにしましょう!
◎ 車検証の住所変更時の手数料
手続きに必要な手数料は350円です。また、他県への引越しの場合など、引越しの前後で管轄する陸運支局が変わる場合はナンバープレートの付け替えも必要となります。その場合車を持参していきましょう。ナンバープレートの付け替えが必要な場合は、地域にもよりますが1,500〜2,500円前後のナンバープレート代が追加でかかります。また、希望ナンバーやご当地の図柄ナンバーにしたい場合はさらに費用がかかります(4,000円〜1万円程度)。
◎ 車検証の住所変更時に必要な書類
車検証の住所変更では以下のものが必要です。忘れずに持っていくようにしましょう。
- 住民票
- 車検証
- 車庫証明
- 自動車税の納税申告書
- 印鑑
④ 自動車税納付通知書の送付先変更
車検証の変更と一緒に、自動車税納付通知書の送付先変更もしておきましょう。住民票や車検証の住所変更手続きをしても自動では変更されないので注意が必要です。手数料などはかかりません。
こちらの手続き場所は都道府県によって異なりますが、大抵の場合は陸運支局内に窓口が併設されていますので、車検証の手続きをする際などに問い合わせるとよいでしょう。
また、この手続きだけでしたら電話で可能な場合もありますので、忘れてしまった場合は引越し先の都道府県に電話等で問い合わせてみましょう。
⑤ 自賠責保険の住所変更
自身で加入している自賠責保険の登録住所も忘れずに変更しておきましょう。基本的には加入している保険会社へ電話連絡すれば変更できますので、早めにやっておくとよいでしょう。 また、最近では保険会社のWebサイトから簡単に変更手続きできる場合もありますので、一度確認してみるとよいでしょう。
3. まとめ
以上、引越しに伴う車関係の手続きについて一通り解説しました。最後に今回のポイントをまとめておきましょう!
[引越し時の車関係手続き]
- 必要な手続き
- 運転免許証の住所変更
- 車庫証明 (自動車保管場所証明書) の申請
- 車検証の住所変更
- ナンバープレートの付け替え (※管轄の陸運支局が変わる場合のみ)
- 自動車税納付通知書の送付先変更
- 自賠責保険の住所変更
- 手続きの場所
- 免許証・車庫証明 → 警察署
- 車検証・ナンバープレート・自動車税 → 陸運支局
- 自賠責 → 電話やインターネット
- 段取り
- 役所手続き → 警察署 → 陸運支局
- 期限
- 基本的に引越し後15日以内に行うこと
- 費用
- 車庫証明 : 2,500~3,000円程度
- 車検証 : 350円
- ナンバープレート : 1,500~2,500円程度 (※希望ナンバーだと4,000~5,500円程度)
- その他は無料
それでは以上です。
スムーズに手続きを終え、気持ちよく新生活を送れるようにしていきましょう!
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