賃貸物件の初期費用「クリーニング代」って必須なの? 交渉で安くなる?

賃貸契約の初期費用は敷金、礼金、仲介手数料・・・ などなどたくさんの費用がかかります。 引越し業者の費用もかかりますし、場合によっては家具・家電の新調が必要な場合もあります。 全部ひっくるめると、20〜30万円は軽くかかってしまいます。

正直、「ちょっとでも安くしたい!」って感じですよね(> <;)!!

「少しでも安く!」と思えば、

「鍵交換費用って値引きしてもらえないいかな?」
「安心サポートなんていらないから外して貰えない?」
「ハウスクリーニングは自分でやるからなしにして!」

とか思うことはありませんか?

そんな賃貸契約における初期費用のひとつ「クリーニング費用」は以下のアンケート調査の通り、納得できない項目の上位に入っています。

190319 key replacement 01↑ 賃貸物件検索サイト「ウチコミ!」のアンケート結果

自分でしっかり掃除する場合など、クリーニング費用は安くしてもらったりなくしてもらうことはできないのでしょうか?

1. 賃貸契約の「クリーニング代」は外せない場合が多い

賃貸契約の「クリーニング代」理解のポイント
  1. ハウスクリーニングとは、退去時に清掃専門業者が部屋を掃除することを言う
  2. 退去時のハウスクリーニング費用は「自分できちんと隅々まで掃除できていれば」本来は負担する必要ない
  3. しかし賃貸契約の「クリーニング特約」により、入居者の負担となっている場合が多い
  4. 「借りた部屋を綺麗にして返す」のは入居者の「原状回復義務」にあたるので、退去時のハウスクリーニングにはその義務を軽減させるメリットがある
  5. クリーニング費用は退去時に精算するのが一般的だが、入居時に初期費用として支払う場合もある

それでは、もっと詳しい内容を確認していきましょう!

2. ハウスクリーニング費用はどちらの負担? 相場は?

そもそもですが、クリーニング費用って本当にこちらで持つべきなのでしょうか?

① ハウスクリーニングの費用負担

実は、これについてはグレーなところです。

まず前提として、入居者には「原状回復義務」がありますので、部屋全体を入居時のように綺麗に掃除しておく義務があります。 これはもちろん、トイレや換気扇、備え付けのエアコンなども含みます。

そう考えると、部屋の掃除くらいは常にしてたり、退去前も掃除はするだろうとは思いますが、それでも換気扇やエアコン内部まではしっかり掃除しきれていないことも多いのが現実です。

そのため、細部まrでしっかりと掃除するためにハウスクリーニングを行う必要性があるわけで、そう考えるとハウスクリーニング費用が入居者負担である妥当性は理解できます。

本当を言えば、自分できちんと掃除して「原状回復義務」さえしっかり果たしているのなら、業者にハウスクリーニングを呼んでその費用負担まで入居者がする必要性はありません。 こういう場合にそれでもハウスクリーニングをするのであれば、それは「次の入居者を募集するための施策」ということになりますので、管理側が負担すべき項目であることが国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」でも定められています。(P25参照)

しかし、契約前の時点で退去時の様子を管理側が予測することは難しいですから、「クリーニング特約」としてあらかじめ契約に盛り込まれていることが多いのです。

「特約」とは、本来は入居者の義務ではないことだとしても、例外として「この項目について、いくらの負担をすることを合意します」という契約のことです。 クリーニング費用を入居者が負担する「クリーニング特約」やペットを飼うのを許可してもらう代わりに敷金の増額などに合意する「ペット特約」などがあります。

実際のところ、あらかじめハウスクリーニングを実施することに決めておけば入居者も退去時の掃除の手間が省け、入居者のためにもなることです。 そのため、ハウスクリーニングは利用する価値と必要性があると認められますので、裁判でも多くの場合「クリーニング特約」の有効性は認められています。(ガイドラインP45, 51, 53に判例あり)

ただし、もちろんですが著しく汚したわけでもないのに費用相場より不当に高いクリーニング費用を請求された場合は「特約の有効性」が認められませんので、そういう場合はしっかり抗議するべきでしょう。

② クリーニング費用の相場と支払いタイミング

クリーニング費用は一般的に、退去後に敷金から「原状回復費」や「クリーニング費」として引かれるのが一般的でした。 ただ、近年は「敷金ゼロ物件」も増えていますので、その場合は一定の「クリーニング費用」を入居時に支払うことが多いです。

ハウスクリーニングの相場はだいたいワンルームや1Kで1万5千〜3万円程度1DKで3万〜4万円程度です。 ただし、著しく汚れている箇所があったりすれば加算される場合もあります。

3. 賃貸契約の「クリーニング代」は安くできる?

いくら特約でクリーニング費用はこちら持ちになっていたとしても、ほとんどはしっかり自分で綺麗にしておいた場合と、部屋のホコリも残っているような場合とで料金が変わらないのは実際おかしな話です。

なので国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に従い、全額負担ではなく必要な分だけのクリーニングを行うのが本来あるべき形です。

自分なりにしっかりと掃除して退去できたのなら、退去費用としてかかるクリーニング代については交渉してみる価値があるでしょう!

ただし、特約として金額を明確に定めている場合はそれに従うのが基本なので、その点は注意しましょう。

なお、以下のアンケートにあるように10%程度の大家さんはクリーニング費用を管理持ちにしていたり、値引き交渉を受け付けても良いと思っているようです。

190319 key replacement 02↑ 株式会社アルティメット総研による「初期費用に関する管理者へのアンケート

この通り安く出来る可能性はありますので、掃除をしっかりやっており、大家さんとの関係性が良い場合などは交渉を試みてみてもよいでしょう!

◎ 特約がないのなら

もし特約を結んでいないのであれば、こちらが果たすべき責任は「しっかりと原状回復義務を果たすこと」だけです! その場合はしっかりと掃除することで、ハウスクリーニング代を請求されても抗議することが可能です。

その場合は「国土交通省のガイドラインの通り、しっかりこちらに責任のある項目は原状回復してあります」と伝えてみましょう。 多くの場合はこれで解決するでしょう! トラブルに発展してしまった場合は以下の記事をご覧下さい。

引っ越しで賃貸物件を退去する際は「退去費用」には要注意! 損しない正しい理解をつけよう

2020年3月17日

また、どのくらい掃除をしておけばきちんと「原状回復義務を果たせるのか」は以下の記事を参考にしてみてください!

退去前の掃除はどこまでやるべき? しないとどうなる? 引越し時の「掃除」に関する疑問を解消しよう!

2020年3月21日

4. まとめ

以上、賃貸物件のクリーニング費用について解説しました。今回の内容をおさらいしましょう!

まとめ
  1. 退去時のハウスクリーニング費用は「自分できちんと隅々まで掃除できていれば」本来は負担する必要ない
  2. しかし賃貸契約の「クリーニング特約」により、入居者の負担となっている場合が多い
  3. 「借りた部屋を綺麗にして返す」のは入居者の「原状回復義務」にあたるので、退去時のハウスクリーニング費用をこちらが負担することはその義務を軽減させるメリットがある
  4. クリーニング費用は退去時に精算するのが一般的だが、入居時に初期費用として徴収してしまう場合もある

今回は以上です! 「クリーニング費用」の他にも初期費用の中には安くできるポイントがいくつかありますので、ある程度交渉してみるとよいでしょう!

また、引越し初期費用全体を節約するなら「引越し業者費用」も抑えたいポイントですし、むしろ差がつくポイントですので、合わせて考えておきましょう。

初期費用全体については以下の記事で詳しく解説していますので、よかったら参考にしてみてください。

【引越し初期費用マニュアル】引っ越しには全部でいくらかかる? 安くするには?

2019年9月11日

それでは、今回はこれで終わります。
あなたの引っ越しがよりお得に、スムーズに終わり、気持ちの良い新生活を始められることを願っております!!

【あわせて読みたい】より良い引っ越しをするために…

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「引っ越し」はライフスタイルの変化のときです
どこへ行き、どこで時間を過ごすのか?
誰と過ごす時間が増え、家にいる時間をどう過ごすのか?
環境とともに、自然とライフスタイルが変わります。

そんな人生の中で大きな意味を持つ「引っ越し」というイベント。
少しでも「良い引っ越しだった」と思えるようにしたいものですよね。

でも、引っ越しは思っているより大変です。
新居選び、退去手続き、役所やライフラインの手続き、荷造り、引っ越し業者選び・・・
やることはたくさんあります。また、費用面も安くありません。

その中でも引っ越し費用はただ高いだけでなく、「相場がわかりにくい」ため注意が必要です。
時には相場が分かりにくいのをいいことに、適正料金よりも高い見積り金額を提示する業者もいます。
こちらが無知でいると「業者の言い値」でいいようにやられてしまうのです。

しかし、引っ越し費用は簡単な方法で大幅に安くすることができます。
「あること」をするかしないかで費用が半額になることもあるのです。

そこでまずは、そんな引っ越し費用や業者選びのことに詳しくなりましょう。
これから引っ越しをするあなたへ、まず読んで欲しいことをまとめましたので、まずはここからお読みいただけたらと思います。

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